テスラシートとは、
通常は三次元空間に放射されるマイクロ波をシート内部に閉じ込め、伝播させ、任意の場所から取り出すことができるシートです。現在はこの特性を活かして電磁波による無線給電技術に取り組んでいます。他の無線給電技術(電磁誘導方式、電磁界共鳴方式など)と比べ、送電・受電装置の位置合わせのロバスト性が高いという特徴があります。この特徴により、複数個の移動体への無線給電が可能となります。
図1.メアンダタイプテスラシート
応用シーン:
- シート媒体を任意の場所に置くだけで、複数の端末で同時に電力供給とデータ通信の両方を行うことができます(図2);
- 玩具業界においては、ボタン電池が使用不可のため、バッテリレスで、複数個の玩具を同時に給電できる技術のニーズが非常に高いものです(図3);
- 柔軟なテスラシートによるウェアラブル生体センシング(図4)
- テスラシートによるバッテリレスロボット、光るコップ(図5)
図2.テスラシートによるケーブルフリーな公共スペース
図3.電池が不要でテスラシート上を走行しながら給電できる車両
図4.テスラシートによる生体機能計測
図5.テスラシートによる光るコップ